見守りシステムの機能性
デジタル屏風では、コンピュータとセンサーもしくはアクチュエーターを活用する活動をしています。以前はコンピュータを使って健康情報をリモートにメールで通知する仕組みを作りましたが、コンピュータの起動やプログラムの起動など一人暮らしのお年寄りには現実的でない、との結論に達した経緯があります。
今回筆者の一人暮らしの母親の見守りシステムの導入を検討するため、現在市場に出回っている関連製品を調べてみました。
◆見守り対象
見守り対象は大きく、①一人暮らしのお年寄り、②赤ちゃん、③ペット、④留守宅(空き巣対策)、等のように分かれます。いずれも室内での稼働を前提としており、通常の防犯カメラとは用途が異なるとの認識です。
◆見守りシステムの機能性
見守り対象により、機能性も異なります。カメラ、双方向通話、人感センサー、明るさや音の検知、こららの組み合わせなど。赤ちゃんやペットなどはカメラの画像や映像をスマホを使って見るというのが中心となります。カメラの向きをリモートでコントロールしたりする機能も重要となります。安いものは数千円から。利用者の評価を見ると、ネットワークの設定に手間取った事例もありました。
一人暮らしのお年寄りの場合、あまり頻繁に画像や映像を見る回数は一般的には多くないと推察します。しかし、健康に異常を来たしたりという状況では迅速的確な判断や行動が必要となり、相応の機能性が求められます。
◆見守りシステムのネットワークの接続性
市場にたくさんの見回りシステムが出回っていますが、インターネットに接続可能な環境を前提とするものが多い。一人暮らしの老人の場合、インターネット接続環境も構築されていない場合が多いのではないでしょうか。ルータの導入を必要とせず、携帯電話のSIMを使ったシステムが適しているのではないかと考えました。
筆者の注目したのは「元気です」という製品です。カメラ機能はありませんが、人間センサなどで一人暮らしのお年寄りの行動を検知し、1日に朝晩2回生活反応グラフ(JPEGファイル)をメールで送信するものです。睡眠時間をどのように判断しているのかは現時点では不明ですが。12時間検知がないと、警告メールを送信するものです。価格は3万円で、月額利用料はなし。機器をコンセントに差し込むだけで特別な操作はなし。メールの送付先は2箇所設定できるので、見守りを2人で分担することも可能です。この製品を購入してみました。機器側で分析を行うということで、特許を取得しているとか。実際に使ってみて、製品の機能性を確認したいと予定しています。