3Dプリンタを使って光音競演コンピュータの筐体を多数作成

音楽に光が連動する光音競演コンピュータを株式会社3月うさぎの森さんにて販売していただけることになりました。このため筐体の質をレベルアップするため、家庭用3Dプリンタ(約5万円)を使い作っています。

ねじ穴やUSBケーブルを通す穴がまるで大量生産品のようにきれいに開いています。一辺10cmの暑さ2mmの立方体ですが、作成に10時間かかってしまいます。

株式会社3月うさぎの森さんの納入する初期ロットを早期に準備するために、昼夜兼行で作成していましたが、現時点でほぼ完成しました。3月うさぎの森さんの店舗に陳列される可能性もあり楽しみです。

3Dプリンタの利用は初めてですが、短期間(2W)の間に複数のトラブルに遭遇し大変でした。3Dプリンタメーカーのホームページを見てみると、ノズルとプレートの位置関係を調整する水平だしと呼ばれる初期設定と、樹脂を噴出するノズル詰まりというのが主要なもののようです。筆者もこの2つに躓きました。

水平だしについては自分では解決できず、メーカーのサポート部門に問い合わせてようやく解決しました。プレートの下についているねじを緩めると、ノズルとプレートの距離が狭まるという、筆者の想定と逆の動きになっていたのです。3Dプリンタのコンソールに表示される、プレートの下に上方向についているねじを反時計回りに回すというのが、上から見たものなのか、下から見たものなのか、どっちなんだろうという疑問さえありました。

ノズル詰まりも短時間(2W)のうちに複数パターン経験しています。

一つはフィラメントと呼ばれる樹脂のリールが無くなったとき。高温のノズルとノズルにフィラメントを送り込むモータの間に数cmの距離があります。フィラメントの最後の数cmはモーターでフィラメントを押し出すことができず、結果としてノズル詰まりとなってしまうのです。頻繁にノズル詰まりが発生するということ。このときはモータを外して詰まっている物体を除く必要があるのです。この対応法をマスターしなければ3Dプリンターを使いこなせないという印象です。

もう一つは外見上は何も詰まっていないのに、ノズルから樹脂が出ない場合です。これには困惑しました。3Dプリンターのメーカーのホームページに載っている直径0.3mmのドリルをホームセンターで買い求め、ノズルに突き刺してみるということが結果的に問題解決となりました。0.3mmは縫い針より細く、直径0.4mmのノズルの穴に突っ込むというのも非常に難しいものです。根気良く対応してようやく結果が出た次第です。

すべての3Dプリンタがこんな具合ではないかも知れませんが、魅力的な3Dプリンタも購入後も使われないという状況も数多いのではないかと推測しました。

3Dプリンタのトラブルを通して、仕組みが大分わかったので、これからは対応できるのではないかと考えています。

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