音楽の先生の困り事(声楽の音の高低が不揃い)

デジタル屏風では、音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発・販売を行っています。困り事を解決する新製品を開発しようとして、色々な人に困り事を聞いています。音楽の先生に困り事を聞いてみました。すると複数メンバーで歌を歌うときに音の高低が合わずに美しいハーモニーが出ない、たとえば同じ「ド」でも人によって高低があり、そのため美しいハーモニーを出すことができない、ということでした。筆者はこの話を聞いて、フーリエ変換を使って楽器の音を解析したときに、周波数の一番少ない基本音と振動数が整数倍の倍音の強弱が音の高低の個人差として現れているのだと推察しました。基本音と倍音の関係については、「C言語ではじめる音のプログラミング」(青木直史著)にわかりやすく説明されています。下の各グラフはギターの周波数特性を表していますが、基本音と倍音の強弱が音階によって変わっているのです。

このように基本音と倍音の強弱の関係で、同じ「ド」でも高低があるということを先生の耳が認識しているのです。フーリエ変換を使って各歌い手の周波数特定を見せれば、美しいハーモニーを出すためにどのように調整すれば良いかがわかるのではないかと考えました。光音競演コンピュータの場合には、一番音量が大きい周波数を捕らえて光の色を変えています。今回の困り事のような詳しい分析は出来ません。スペクトル解析のようなツールが安価に提供できるのであれば良いのですが。

 

 

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