リアルタイム映像配信の準備(デジカメ+外付けマイク+ビデオキャプチャー+OBS Studio)
デジタル屏風では、音の周波数に応じて音量を調整する音質調整スピーカーを開発・販売しています。
今回高校野球の無観客試合のリアルタイム映像配信をやることになり、その準備をしています。機器構成は以下の通りです。
【リアルタイム映像配信機器構成】
①デジカメ(Canon EOS Kiss X7)
②HDMIビデオキャプチャー(BLUPOW社VA575)
③OBS Studio(無償ソフトウェア、Windows10上)
①デジカメ(Canon EOS Kiss X7)
Webカメラよりもより魅力的な映像を送りたいということで、撮影時にHDMIに出力できる機能を持つCanon EOS Kiss X7を使用します。
②HDMIビデオキャプチャー(BLUPOW社VA575)
撮影する映像および音声をリアルタイムでHDMI経由でPCに出力できるようにBLUPOW社VA575を購入しました。入力はHDMI、PCへの出力はUSBを使用します。
当該製品には配信ソフトウェアOBS Studioを使用してゲーム機の映像を配信する設定について詳しく説明されています。しかしデジカメの映像を配信する方法についてはほとんど記述されていません。
③OBS Studio(無償ソフトウェア Windows10上)
映像配信ソフトウェアとしてOBS Studioが実績ありそうだったので、使うことにしました。比較的高スペックのCPUと4GB以上のRAMが必要とのことです。筆者はCorei5 4GBメモリのノートPCを使用しましたが、リソース不足は発生したことがありません。
使い方はシンプルです。OBS Studioを起動直後は黒い画面が表示されます。この部分が配信されるイメージとなります。
ソースの「+」をクリックして、「参照」ボタンで対象のデバイスやファイルを指定すると画面に表示されます。
ソースボタンの目の印をクリックしてオンにしたり、オフにしたりを簡単に制御できます。
●カメラからの音が取り込めない問題を外付けマイクで解決
カメラで撮影した映像はOBS Studioに取り込めましたが、なぜか音声を取り込むことができませんでした。種々の設定をためしてもダメでした。カメラで再生した動画をPC上で再生すると音が入っているので、カメラ側のHDMIパススルー機能が音声を転送していない可能性があります。
そこで回避策としてPCのステレオミニプラグに外付けマイクを付け、OBS Studioでその音声を取り込むことにしました。OBS Studioは複数の装置からの入力をミックスすることができるのです。利用機器が一つ増えますが大きな問題ではありません。
OBS Studioの「設定」→「音声」→「デバイス」→「マイク音声」で外付けマイクを選択。
これで音声をうまく取り込むことができました。マイクから入力する音声に応じてインジケータが変化することが確認できました。あとはYouTubeとの連携を確認するだけです。