録音時のマイクの指向性について
■録音時に利用するマイクの指向性の考慮
YouTube等で共有する動画を作成するときにマイクの指向性を考慮する必要があります。
下記の記述は「映像制作ハンドブック」(玄光社)からの引用ですが、マイクによって音を捉える方向や範囲が異なります。
実線の円は音を吸収する量を表しています。マイクが向けられた方向により、その角度により吸収する音の量の大小を表しています。ハイパワーLEDが放つ光の強さについて同じような表示をします。私は、ちょうどLEDを照らしたときに放つ光のちらばり具合(真正面は明るいが、角度をつけると光の量が減っていき、ある角度を超えると直接の光が届かなくなる、といった、)を想定しながらこの図を見ています。
下の写真はギター弾語りの様子です。歌声をひろうマイクと、ギターの音をひろうマイクが別々に用意されています。そしてどちらのマイクも観客席の歓声を大きく拾うことはありません。もし歓声を拾ってしまったら、すばらしい歌声とギターの音が聞こえなくなってしまいます。指向性のあるマイクがこのような場面で威力を発揮します。
一方でTV会議等で声を拾うマイクは、マイクの向けられた方向だけではなく、会議室内の広い範囲の音を拾う必要があります。TV会議などでは、無指向性のマイクが使われていると想定しますが、発言しながら「ちゃんと聞こえているか?」とたびたび確認しながら会議を進行しているのが実情ではないでしょうか。
用途に対応するマイクは上述の「映像制作ハンドブック」内で以下のようにまとめられています。
ビデオカメラに付属するカメラは単一指向性マイクが一般に使われているようです。動画撮影の場面などによってマイクの使い分けも必要となってきます。