「デジタル時代のホーンスピーカー制作」を読んで
デジタル屏風では音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発を行っています。お客様の困り事を解決する新しい製品を開発するため、音響製品の試作を行っています。
今回注目したのは「デジタル時代のホーンスピーカー制作」(新井悠一著)という書籍です。
本書の副題にもありますが、シミュレーションで実特性を完全予測するというのが本書の特徴です。数式はちょっと難しく筆者には活用が難しいところです。スピーカーの筐体は木製です。贅沢な木材を使い、自身で作るというのが本書の内容です。1台のスピーカーを作るために数十万円かかるのではないか、と思われるくらい贅沢なスピーカーです。筆者は木工をもっぱら手を使ってやっていため苦手でしたが、本書を読むと加工機械を揃えれば正確な加工が出来そうな気がしました。
さらに、注目したのは、iOS上で動作する音圧ー周波数測定ソフトウェアAudioToolsの紹介です。デジタル屏風の光音競演コンピュータでは、フーリエ変換プログラムをPC上のCプログラムで開発し、音の波長(周波数)に応じてLEDの光の色を変える製品を苦労して作りました。MacやiPhone上で動くAudioToolsを使うとこのフーリエ変換だけではなく、「RTA(リアルタイムアナライザ)」「Amplitude Sweep(正弦波スイープ)」といった種々の機能が簡単に使えるようなのです。音の分析が簡単にできる手軽なソフトウェアのようです。