身近になったハイレゾ音楽を使いこなす(日経Linuxの記事)

デジタル屏風では音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発を行っています。世の中の困り事を解決するためにコンピュータができることを探しています。日経Linux 2019.9号に「音楽と動画を極める」という特集があります。音楽編として「身近になったハイレゾ音楽を使いこなす」という記事が掲載されています。

筆者も以前ハイレゾ音楽に興味を持ち、USB-DACを購入し、ハイレゾ音楽を聴いた経験があります。確かに通常のCDの音楽よりきれいな感じがしました。しかし当時はハイレゾ化した音楽がそれほど多くはなく、USB-DACもときどき大きな雑音を発するなどのトラブルもあり、使わなくなってしまったという経験があります。

まず「ハイレゾ音源とは、44.1KHzを超えるサンプリングレートかつ16bitを超える量子化ビット数で作成されたサウンドデータを指しています」とあります。「デジタルサウンドではサンプリングレートの1/2以下の周波数の音を再現することができます。44.1KHzというCDのサンプリングレートは人間の聴覚の音声周波数の上限の定説が20KHzとされていることから設定されている(中略)」とあり、「ハイレゾでは22KHzを超える周波数の再現が可能になる理屈で、それがハイレゾの利点とする説明も多く見かけますが、それは誤りです。」としています。

周波数の大きい利点は、「デジタルフィルターを使い、(中略)20kHz以下の可聴域への影響を最小限にとどめて容易に取り除くことができる。」ということです。ごもっともだと思いました。ハイレゾの利点についてあまり突き詰めて考えたことがなく、20KHz以上の周波数が何かしら良い影響を与えるのだろうか、というぐらいのあいまいな理解でした。この理屈だとデジタルフィルタを使い雑音を除去しないと、ハイレゾのメリットがないというように読めますが、実際に音楽を聞くときにデジタルフィルターが使われているのかどうかという記述は見当たりませんでした。

もう一つの驚きは「PCの多くはハイレゾ再生対応」ということです。現在のPCの標準オーディオは大半が192KHz、量子化ビット32bitというハイレゾ音声の取り扱いに対応しているということです。筆者も比較的新しいWindows PCのスピーカーのプロパティを調べたスところ以下のように24ビット、192KHzの設定が可能であることがわかりました。

USB-DACを別に購入しなくても、ハイレゾの音楽が再生できそうな感じですが、別の雑誌では、PC内部で発生するノイズを除去するためUSB-DACは有効である、との記述がありました。PC内部で発生するノイズについては、上記日経Linuxの記事では触れられていませんでした。

このように見ると、再生された音の良さを客観的に評価できるような仕組みが必要ではないかと感じました。

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