ヒートシンク(放熱器)の活用
デジタル屏風では音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発を行っています。お客様の困り事を解決するために新しい製品の開発を行っています。
ステレオアンプキット(約700円)を使って、大出力(最大10W)のスピーカシステムを試作していますが、ステレオオーディオアンプIC(Panasonic AN1737K)の温度が音楽再生中に非常に高くなる件について対応が必要ということで、ヒートシンク(放熱器)を導入しました。
電子工作を行う上で放熱の問題は課題です。放熱は熱電動の良い金属(できれば通電しないアルミニウムなど)を使用し、放熱効果を高めるため、空気に接する総面積をできるだけ大きくすることが必要です。このような要件を考慮していくと、サイズが大きくなったり、製品に安定させるのに苦労したり、という課題が生じるのです。
光音競演コンピュータではハイパワーLEDを使用していますが、こちらも放熱が必要です。ここではボルト固定用の金属にハイパワーLEDを接着しました。長時間走行でも温度が高くならないことを確認しました。ボルト固定板の穴を使って土台にねじで固定することができるのです。
一方でステレオアンププロセッサICの場合、基板に取り付けたICにヒートシンクを付けなければなりません。幸いICの説明書に別売の放熱器の製品番号が記入されていたので、これを秋月電子で注文しました。1個50円のものを2個使用。
ICには2つの穴があるので、それぞれの穴で一つのヒートシンクを固定する必要があります。
当該ICの説明には放熱用シリコングリスを塗布することが推奨されています。これも秋月電子で1個120円で購入しました。シリコングリスは初めて使用なので、セメントのような接着効果があるのかと勘違いしていました。まったく固まりませんでした。あくまでも隙間を埋めるためのもののようです。
ヒートシンクをICに如何に固定するかについて。ヒートシンクにねじ穴のような空いているので木ねじで固定できるかと試してみましたが、ねじが進まず断念しました。試行錯誤の後、最終的には生け花固定用のワイヤを2重、3重に巻きつけて完成させました。
このようにヒートシンクを固定した後、アンプを動作させて見ると効果絶大でした。ヒートシンクうぃ付ける前は触れないくらいの高温にすぐになりましたが、ヒートシンクを付けたあとは触っても問題ないくらいの温度に押さえられました。