熱収縮チューブとヒートガンによる配線の絶縁加工
デジタル屏風では音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発を行っています。新製品を開発するため、オーディオアンプキットを使った試作作業を行っています。
アンプキット等の配線では、柔軟に形状が変えられるより線が便利ですが、複数の細い線が束ねられているより線をアンプキット基板やステレオジャック等にハンダ付けするには少し困難が伴います。より線をねじって基板やステレオジャックの小さい穴に通そうとしても何回か失敗するとより線がばらけてしまい、ハンダ付けしても隣の回路にふれてしまう恐れもあるからです。このような状況では単線を使用しています。より線に比べて形状の柔軟性はありませんが、基盤やジャックへの接続性は安定しています。
・より線の例(同軸ケーブル)
ここで課題となるのが、より線と単線をうまく接続することです。より線と単線の互いを曲げてひっかけたあと、ハンダで固定します。ハンダで固定した部分がむき出しになっているとショートする可能性があるため、絶縁する必要があります。ここで熱収縮チューブとヒートガンが役に立ちます。
熱収縮チューブはその直径によりいくつか種類がありますが、1m50円くらいで秋月電子で購入できます。これを必要な長さに切って使用します。
もう一つはヒートガンです。Anesty社のヒートガンをAmazonで約3000円で購入しました。ドライヤーのような形状とサイズです。これを熱収縮チューブに近づけて熱風を1、2分送るだけで熱収縮チューブが解け、ケーブルに密着しました。
・ヒートガンで圧着する前
・ヒートガンで圧着した後
これで安定した電子回路をつくることができます。なおヒートガンですが、電子工作以外にもステッカーはがしやビンふた空けなど日常生活の色々な場面で役立つようです。