イコライザで音を調整する(Windows Media Player)
YouTube等で作成した動画を共有するときに、録画した音に満足がいかず、音を調整したいと思うことがあります。筆者も結婚式で見事な歌い手を撮影しましたが、会場のマイクの不具合のため割れるような金属音が入ってしまいました。
このような状況で有効なのがイコライザです。イコライザ(Equalizer)とは、本来の音と等しくなるように音声ファイルの周波数特性を調整する機能です。Windowsで標準に搭載されているWindows Media Playerにこのイコライザの機能が実装されています。
このWindows Media Player(Windows10)のグラフィックイコライザを使って、撮影した歌の金属音のみを除去できました。以下にその手順を示します。
■Windows Media Playerの設定
検索ウインドウにmediaと入力し、Windows Media Playerを起動します。
Windows Media Playerの画面が表示されるので、画面右下の小さい■が4つ記されているアイコンをクリックし、PlayList画面を表示します。
PlayListの画面が表示されるので、このウインドウの中にカーソルを移動させ、マウスを右クリックします。
表示されたメニューから拡張機能のグラフィックイコライザーを選択します。
グラフィックイコライザー画面が表示されます。右側の10個のバーは対応する周波数の強弱を指定します。
インディケータが上にあれば強く、下にあれば弱く、真ん中にあれば現状通りとの意味です。
画面左には、10段階の周波数調整を別々に動作させる(上段)か、緊密に連携させるか(中段)、ゆるやかに連動させる(下段)かを指定します。
今回は、金属音の除去が目的のため、金属音の周波数と想定される62Hz以下、2KHz以上は最も弱い設定にします。周波数調整は別々に動作させるように指定します。
周波数と12平均律音階の対応についてこちらを参照してください。
■WindowsMediaPlayerからの音楽再生
イコライザの設定変更後、WindowsMediaPlayerから対象ファイルを開きます。
対象ファイルを再生したところ、見事に金属音が除去されました。
もしイコライザで調整後の音声をファイルとして保存したい場合には、こちらの記事を参照してください。