光音共演コンピュータの小型化
◆LEDランプの小型化
デジタル屏風では、音楽の音の波長に合せてLEDの光の色を変える光音共演コンピュータの開発を行っています。入力した音に対してフーリエ変換を行うPCと、ArduinoがLEDの光を制御する二つの構成要素からなっていますが、PCとArduino間の通信を無線モジュールZigBEEを使って無線化し、LEDを色々なところに配置できるように開発作業を進めています。その第一ステップとしてArduinoを搭載しているLEDランプの小型化を行いました。縦横9cm四方、高さ10.5cm(ガラス部分を除く)で、手のひらに乗せることができるサイズです。
PCとLEDランプの間はUSBケーブルで接続され、シリアル通信と電源の供給を行っています。
ハイパワーLEDを使っているので、暗い部屋で光らせると部屋全体を照らす明るさになります。
◆解析した音の周波数の平坦化
0.1秒前の音をリアルタイムに解析し、対応する色を表示するというのが基本的なアイディアですが、コンピュータで解析すると色々な波長の音が混じっているので、光の変化が急激過ぎるという懸念もあり、1秒間の代表的な波長の音を捉えるオプションも用意しました。音データの解析で窓関数といった概念に相当するとの認識です。(窓関数については、「C言語ではじめる音のプログラミング」(青木直史著)に詳しく説明されています。)これを使った場合は、LEDの色の変化は1秒間隔でしか起こりませんが、少しゆったりとした変化となります。これはPCとLEDランプを無線化したときに、通信速度や通信速度が多少悪化したとしても1秒間に1回のデータ送信で対応するということで、有意義なものと考えています。