デジカメを使ったリアルタイム映像配信方法
デジタル屏風では、音の周波数に応じて音量を調整できる音質調整スピーカーを開発しています。
今回高校野球の無観客試合のリアルタイム配信を準備することになり、配信映像をよりよいものとするためにWebカメラではなく、デジカメを使います。Webカメラとデジカメで撮影したときの映像の比較については別のブログ記事を参照ください。
【機器構成】
①カメラ
録画時の映像をHDMIで出力できるHDMIパススルー機能を持つカメラに限定されます。具体的にはCanon EOS Kiss X7を使っています。
②ビデオキャプチャボード
デジカメの映像をPCに取り込むためにビデオキャプチャボードを利用します。HSV3211が安定した動作をしています。デジカメとビデオキャプチャボードはHDMIケーブル(カメラ側はミニHDMIインタフェース)で接続します。PCへはUSBケーブルで接続します。
③外付けマイク
カメラからの音声が取り込めない(おそらくカメラのHDMIパススルー機能の仕様)ため、外付けマイクでPCに取り込み、OBS Studioで統合する方法を取りました。
④PC
OBS StudioをインストールしたWindows10が動作するPC。映像配信に影響のないように比較的スペックの高いPCを用意。CPUはCorei5、メモリは4GB。
【ビデオ撮影スタンバイで映像を取り込む】
色々と試してみて実際にビデオを録画しなくても、ビデオ撮影スタンバイモードで映像配信するのが良いと考えました。なぜならビデオ撮影を行うとカメラ側のバッテリーの消費が大きく、野外での長時間の撮影が課題となるからです。しかしビデオ撮影スタンバイモードはCanon EOS Kissの場合、15分固定でOFFになってしまうため、15分以下の時間に画面切り替えおよびいったんカメラの電源をOFF、そして再度ビデオ撮影スタンバイモードにする必要があります。ビデオ撮影スタンバイモードにするときに画面上にバッテリーの残量などのカメラの制御情報が表示されてしまい、それらが目立たないようにOBS Studioで編集する必要があります。カメラにもよりますが、Canon EOS Kissの場合、制御情報を完全に非表示にすることはできませんでした。