3Dプリンタ利用の実際(底面の反りの対応)

デジタル屏風では音楽に光が連動する音光共演コンピュータの開発を行っています。現在新製品を試作するため3Dプリンタを駆使しているところです。

◆新製品の様子

今回3Dプリンタを実際に使う際に得られた経験を記述します。3DプリンタはflushforgeのFinderという機種を使っています。約5万円で購入。

①底面を安定させること

②底面の反りの対応

 

①底面を安定させること

3Dプリントをするときは、実際の上下左右をそのまま設計および製作するのではなく、底面の接触面積を大きくすることが重要です。例えば以下の設計図では、底面との接触面積が少なくなっています。

これをそのまま3Dプリントするとふにゃふにゃのプリント結果になってしまいます。

この設計図をあえて90度回転させ、プレートに接する面積を大きくすることでこのトラブルに対応できます。

②底面の反りの対応

プレートに接する面積を大きくしても問題が残ります。それは底面の4隅が2~3ミリメートル反ってしまうことです。

この反りについてはflushforgeのFAQがあります。

原因は過熱したフィラメントが冷却するときに収縮し、そのために沿ってしまうのです。実際に3Dプリント実行中に反りが発生する様子を見てみると、最初はプラットフォームにピッタリとくっついていたものが時間がたつにつれて反っていく様子がわかります。

Flushforge社のFAQによると対策として以下が挙げられています。

①加熱式プラットフォームを使用すること(機種制限あり)
②冷却ファンを停止すること
③プラットフォームのほこりを除去し、スティックのりなどを塗ること
④ラフトを有効にすること

 

④以外は未実施です。①は3Dプリンタが対応していません。多少の反りが出ても影響のない3Dプリントを行うというのが現実的な対策になってしまっています。

 

 

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