音質調整スピーカーによる音の空間性

デジタル屏風では、音の周波数領域ごとに音量が調整できる音質調整スピーカーを開発しています。音質調整スピーカーは音の空間性を重視しています。スマホやPCから音楽を入力し、それを音の空間性豊かに表現できます。

【音の空間性】

音の空間性については、下の2つの観点から説明します。

①水平面の音の定位
②垂直面の音の定位

①水平面の音の定位

「よくわかる音響の基本と応用」(岩宮眞一郎著)には、左右の耳間で時間差と強度差によって音が来る方向を判断できることが書かれています。これは我々の日常生活において広く経験していることです。ステレオという左右別々の音を録音・再生する技術が普及しているにもかかわらず、スマホやPCの内蔵スピーカーでは、ステレオ音の左右の音を同じほぼ方向から聞いています。そして本書では、左右2つのスピーカーと視聴者の位置関係が正三角形になる構図が紹介されています。音質調整スピーカーでは左右2つのスピーカーを最大で3メートル離すことができます。また各スピーカーは水平方向に回転させ向きを修正することができるので、この正三角形の位置関係を比較的容易に実現できるのです。

スマホからステレオ音を入力し、音質調整スピーカーで立体的な音楽を楽しむことができるのです。

②垂直面の音の定位

スピーカーの垂直面の位置は耳の位置が一番音が強く聞こえます。音質調整スピーカーは背面に壁掛け用の穴があり、壁に掛けることを想定した設計になっています。これにより聞く人の耳の高さに合わせるということが用意にできるのです。

◆音質調整スピーカーを壁にかけた様子

 

音質調整スピーカーが単に周波数領域ごとの音量調整だけではなく、よりリアルなサウンドを楽しむための機能性を有しているのです。

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