難聴と耳鳴りの関係

デジタル屏風では音楽に光が連動する光音競演コンピュータの開発・販売を行っています。コンピュータを使って困り事を解決する新しい商品が開発できないかということで加齢による難聴に注目しています。そこで「難聴・耳鳴りの9割はよくなる」という書籍に注目しました。

コンピュータを使って加齢による難聴の困り事を解決できないか、という観点で書籍を購入したのですが耳鳴りについてよくわかりました。耳鳴りは難聴と表裏一体の関係になり、難聴である周波数の音が聞こえなくなると脳が信号を出し、それが耳鳴りとして感覚されるということです。このため、補聴器を使って当該周波数の音を聞こえるようにすれば耳鳴りはしなくなるというものです。

難聴・耳鳴りともに本書では、補聴器を使って修正することが書かれています。しかし難聴になった人は、脳が音が少ない状態になれているため、補聴器をつけたときにうるさく感じてしまい、補聴器の利用をやめてしまうという問題点が指摘されています。そのため著者の先生の病院では3カ月をかけて徐々に補聴器を脳にならしていく手法が紹介されています。

筆者の母も加齢による難聴で補聴器の購入のため、1週間の無料お試しをしていますが、やはり音がうるさいということを言っており、一人でいるときには補聴器を外してしまっています。それはまずいので、とにかく1日中つけているようにという指示を出したのですが、補聴器導入時の誤りやすい認識として注意すべきかと思います。

また補聴器の種類として耳穴式の場合一般にスピーカー小さいので、発せられる音が小さいという指摘があります。医療機器として認定されていない集音器は、周波数ごとの音量の調整などができず、難聴や耳鳴りの困り事解消として役に立たないという指摘がされています。

本書では騒音性難聴やヘッドフォン難聴についても言及されています。WHOの定める1日あたりの音圧ごとの許容時間は、100デシベルなら15分、90デシベルなら2時間30分ということです。100デシベルは地下鉄の車内の騒音に該当するということで、東京におけるビジネスマンの地下鉄の利用を想定するとかなり厳しい感じがします。90デシベルは芝刈り機の音圧として記述されています。地下鉄の車内でヘッドフォンで大音量の音楽を聴くとさらに耳にはよくないということになります。WHOでは世界の若者の約半数(11億人)が難聴になるおそれがあるという警告を発しています。難聴の進行具合や治癒状況がコンピュータを使って簡単に調べられるとよいと考えます。

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