「3DプリンタとCADの始め方」を読んで

デジタル屏風では音の周波数領域ごとに音量を調整できる音質調整スピーカーを開発しています。

現在屋外で利用できる監視警報システムの試作を行っています。屋外に配置する監視警報システムの筐体を3Dプリンターを使って作る予定で、3Dプリンターの機能性を復習し、新しい機能を調べるために「3DプリンタとCADの始め方」(岩永翔伍著 CQ出版社)を購入し読みました。

◆無償ソフトウェアAutodesk123Dを使った3D設計

本書では、3DCADソフトとして無償ソフトであるAutodesk123Dを使って実際のCAD作業に必要な情報が紹介されています。付録CD-ROMには123D_Designのインストール媒体が添付されています。私は今まではAutodesk社のFusion360というソフトを使って3D設計を行ってきました。Fusion360は、1カ月の無償試行期間がありますが有償ソフトウェアです。同じAutodesk社で無償のソフトウェアが出ていることを初めて知りました。本書にAutodesk123Dの機能性について紹介されていますが、Fusion360の基本機能の内、私が必要としている機能性についてはほぼAutodesk123Dでカバーされているように思いました。初めて3Dプリントを使ってみる方には特にお勧めです。

◆実践に基づく3Dプリンタを使うための基礎知識

本書の筆者である岩永翔伍氏は、本書の著者略歴を見ると3Dプリンタに関わる会社の代表取締役であり、豊富な経験を有しているようです。本書の第一章は3Dプリンタを使う上での基礎知識が書かれていますが、その内容は私が3Dプリンタで格闘した数多くのトラブルのエッセンスが要約されています。ノズルとテーブルの位置関係の重要性などが強調されています。フィラメントを購入するときにPLAまたはABSのどちらを選定すべきかの判断基準、また3Dプリンタのメーカー国別、価格帯ごとの機能性についても言及されており、安価な家庭用3Dプリンター(約5万円で購入)の使用経験しかない私にとって、より高機能・高価格な3Dプリンターを選定するためのガイドとなりました。

◆設計と製造のずれに関する説明

本書には色々な構造物の3Dプリントの実例が紹介されていますが、設計図と製造物の間で発生するずれについても具体的に言及されています。私も3Dプリンタを使う上で少々のずれについては影響の出ないように設計することの重要性を認識していたので指摘事項はごもっともとの認識です。また設計と製造をある程度繰り返して行うという考え方にも同意です。

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